@ 集団で生活するミツバチは、仲間同士で会話するために独特の方法を使っています。その一つが、仲間の働きバチに花の場所を教える「しり振りダンス」です。ダンスにはエサ(花)のある場所までの距離に応じて、2種類のパターンがあります。
A 餌場(エサのある場所)が近い(約100m以内)ときには、ぐるぐる円を描いて踊る「円形ダンス」と呼ばれるダンスを踊ります。「近くに蜜を出す花が咲いているよ。みんなで蜜を集めに行こうよ」という意味になります。
B 餌場が遠くなると、数字の“8”のような「8の字ダンス」を踊ります。このダンスは巣箱の垂直な
場所で行われます。その角度によって方向を知らせています。実はこの角度は、花と巣箱と太陽を結ぶ角度に一致しています。また、花までの距離が近ければ速く踊り、遠くにあればゆっくり踊ります。